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- 心不全の原因
心不全には3大原因があります!
- 虚血性心疾患
- 弁膜症
- 高血圧性心疾患
これらは、心不全を引きおこす3大原因といわれています。
他にも心筋炎、先天性心疾患、心筋症などやまれに不整脈、肺疾患、薬剤などがあります。
この3大原因についてそれぞれについて詳しくお伝えします。
虚血性心疾患
3大原因で一番多いのは虚血性心疾患です。
虚血性心疾患の中で、心不全を起こしてしまう病気は心筋梗塞と虚血性心筋症です。
狭心症では血管の狭窄は起こるのですが、心臓の機能は保たれていますので、心不全にまではいたりません。
心臓の痛みなどの症状のみです。
心筋梗塞
心筋梗塞になると全てが心不全になるかというと、そうではありません。
梗塞の範囲が広範囲にわたる場合、心臓の筋肉が壊死してしまう範囲も広範囲となり、心臓のポンプ機能が働かなくなり、急激な心不全をおこします。
虚血性心筋症
虚血性心筋症というのは、血管の狭窄が冠動脈の多肢におこり、心臓の筋肉に十分な栄養が届けられないことで、壊死までにはいたりませんが、心臓がポンプ機能の運動を減らして冬眠状態になっているような状態です。
心臓は、壊死はしておらず機能はしているのですが、ほとんど動きのないギリギリの状態なのです。
このような状態なので、心臓のポンプの機能が低下しており、心不全を起こしてしまいます。
高血圧性心疾患
これも原因として非常に多いのです。
高血圧を放置している場合に起こることが多い病気で、心臓にも負荷がかかります。
心臓に負荷がかかるということは、心臓の筋肉が肥大して大きくなります
心臓の筋肉は肥大化すると繊維化していきますので、心臓は硬くなっていきます。
心臓には、拡張と収縮を繰り返し、血液をおくるポンプのような機能があります。
そのポンプ機能が、心臓が硬くなることによって、働きが悪くなります。
血圧に対して十分に心臓が拡張できない状態となり、心臓の中の圧が高まり、徐々に肺に水が染み出してしまい呼吸困難が起こり、心不全の状態となります。
弁膜症
心臓には、右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋にわかれています。
さらに心臓の弁には、左心室と大動脈の間に大動脈弁、左心房と左心室の間に僧帽弁、右心室と肺動脈の間に肺動脈弁、右心房と右心室の間に三尖弁という4つの弁があります。
心臓弁膜症とは、弁が加齢、感染症、外傷、先天的(生まれつき)などによって心臓が正常に機能しなくなることで、心臓のポンプ機能に様々な支障をきたした状態をいいます。
弁は、血液が逆流しないよう開閉をする役割があります。
それらの弁がしっかりと開閉できなくなった状態が弁膜症です。
弁膜症で心不全に移行することが多いのは、左室に関係してくる大動脈弁と僧帽弁が原因です。
大動脈弁狭窄症
動脈硬化と加齢により大動脈弁が硬くなり、開閉するのが難しくなります。
そうなると、心臓が血液を送り出すために、より強い圧をかけて収縮する必要があります。
すると、心臓にも負荷がかかり、筋肉が次第に肥大し、高血圧性心疾患と同じような経過で心不全を起こします。
大動脈弁閉鎖不全
心臓が大動脈へ押し出した血液が、しっかりと弁が閉じないために心臓に逆流してしまいます。
その心臓に逆流してしまった血液と、肺や左心房から送られてくる酸素を含んだ新しい血液が合わさって、心臓には血液が増えます。
すると心臓は、代償機構を働かせ、肥大することで対処しようとします。
しかし肥大するには限界があるので、これ以上はできないというところまで進むと、心臓の中に大きな圧がかかり、心不全を起こしていきます。
僧帽弁閉鎖不全
僧帽弁は、本来は乳頭筋という筋肉が左室側をひっぱってくれているおかげでしっかりと閉じることができます。
しかし、それを繋ぐ腱索が変性してしまい断裂することで、しっかりと閉じることができなくなる病気です。
僧帽弁は、本来は左心室側にあるのですが、しっかり閉じることができないために、収縮期に左心房に反ってしまうのです。
すると血液は、収縮期に左心房に逆流してしまいます。
逆流を起こすと、大動脈弁閉鎖不全で心不全を起こすのと似たように、左心房の拡大と心臓の中の圧の上昇がおこり、心不全を起こしてしまいます。
心不全は、原因を早期に特定し治療をすることが大切
当院には循環器専門医がいます。
専門医による正確な診断から治療までしっかりとご対応させていただきます。
また「住み慣れたご自宅で最後まで元気に暮らしたい」という患者様の思いを大切に、訪問診療と訪問看護でしっかりとサポートさせていただきます。
心不全でお悩みの方はお気軽に当院までご相談ください。