高血圧/心不全の検査

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高血圧の検査はこんな検査をします

高血圧はサイレントキラーと呼ばれています。
その治療には、検査を受けて血圧がどのレベルにあるのか、また診断を受けた場合には合併症の気配はみられないかと常にチェックしておく必要があります。

検査の基本は血圧測定です

血圧は日々刻々と変化しています。
診察室よりも、同じ時間帯に同じ状態で測定される家庭血圧が、合併症を予防する上では重要視されています。
通常、家庭血圧のほうが診察室血圧より安定しています。
病院で測定すると、家庭での測定値よりもかなり高くなる人がいます。
これは白衣高血圧と呼ばれ、医師や看護師に囲まれることによる緊張が原因のものです。
病院では血圧以外に、心電図検査、胸部レントゲン検査、血液検査、尿検査、眼底検査などにより、高血圧の原因や合併症を調べます。

合併症の予防のために大切な、家庭血圧測定の大切なポイント

  • 血圧計は、信頼性が高く上腕で測るタイプの自動測定器を選びましょう
  • 測定器の説明書をよく読み、正しい方法で測定しましょう
  • 朝晩2回の測定をおすすめしています。朝は起床後1時間以内で服薬や朝食の前に、晩は就寝前に、毎回同じような状態で測定を心がけましょう
  • 測定値は毎回記録し、通院時に医師にお見せください
なによりも測定を続けて記録していくことが重要です。

心不全を起こしていないかの検査を継続して受けることが重要です

高血圧症はサイレントキラーと呼ばれていることはお伝えしました。自覚症状がほとんど出ない病気ですので、進行して心不全等をおこしていないかを継続してみていく必要があります。
心不全かどうかを診断するためには、息切れや動悸といった心不全特有の症状があるかどうかの問診をおこないます。
さらに、聴診、胸部X線検査、心電図検査、心エコー検査、血液検査などの検査をおこない総合的に判断します。

聴診

聴診

診察の際に行う聴診は、聴診器で心臓の音を聴く検査のことです。
心雑音やふだんは聴こえないⅢ音やⅣ音といった音がないかどうかの確認をします。
心雑音が聴こえた場合には、弁膜症などの病気を疑います。
呼吸の音も大変重要で、心不全では呼吸に伴って肺がパリパリ、プチプチいう「ラ音」と言われる音が聴こえることがよくあります。

胸部X線検査

胸部X線検査は、心臓が肥大、肺に水が溜まる、肺の血液のうっ滞などがないかを調べる検査です。
正常の場合、心臓の大きさは肺の大きさの50%以内で、それより大きくなっている場合には心拡大と判断し、心不全が疑われます。

心電図検査

心電図検査は健康診断などでもよく行われる検査です。
心電図の波形から、心肥大や心筋梗塞、不整脈などの病気の確認ができます。

心エコー検査

心エコー検査

心エコー検査は、心臓の形状を調べる検査です。心臓の壁の厚さ、弁の状態、心臓のポンプ機能などを調べることができます。
聴診で弁膜症が疑われた場合の確定診断をおこなうときにも、心エコー検査が重要となります。

血液検査

また、心不全診療では、血液検査が有力な手がかりとなります。
採血をおこない、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)という心臓から分泌されるホルモンの測定をします。
BNPには、血管を拡げ、尿を出す作用があります。
心臓に負担がかかったときに、心臓が自分を守ろうとするために出すのがこのBNPなのです。
一般的には、BNPが高値であるほど症状は強く、重症になるとされています。

検査機器紹介

秋田医院では最新の医療機器により正確な検査をおこない病気を未然に防ぐ努力をしています。

血圧計

待合室にも設置していますので受診の際にご利用ください。

血圧脈波装置

動脈硬化の症状の診断に血管機能検査をおこなうための医療機器です。動脈硬化の進行などが確認できます。血管機能検査では、外来で簡単に測定でき経過を追って繰り返し検査をすることにより、長期にわたって高血圧症を管理することができます。

心電計

心臓が拍動する時、微量な電気が心臓の筋肉から発生します。
その電気信号を体の表面で捉えて記録したものが心電図です。
脈の乱れによる不整脈、心臓の拡大や肥大、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患などが分かります。

負荷心電計

運動することにより、心臓に一定の負荷をかけながら心臓の筋肉の変化を心電図で観察や記録をします。
安静時には何も起こらないが、運動中や仕事中に胸の痛みや不整脈、呼吸苦などの症状が出ることがあります。
このような症状を意図的に誘発させることで再現し、心臓の異常の確認をします。
当院では、エルゴメーター法にて負荷心電図検査を行っております。

レントゲン機

X線は通りにくい心臓や骨などは白く写り、肺などは黒く写ります。
主に心臓や肺の疾患の診断を目的として検査を行い、心臓の大きさや肺の状態、血管や気管支の走行などがわかります。
他にも、心不全による心肥大、胸部大動脈瘤や肺炎などの診断が可能です。

心臓超音波(心エコー)検査機器

超音波を使って、心臓が動いているところをリアルタイムに画像化し、心室や心房、弁などの異常の有無を細かく調べる検査です。
心臓の大きさや動き具合、心臓の中にある弁が開きにくくなっていたり、弁から逆流がおきていたりしないかを主にみています。
心臓の病気を診断するのに欠かせない重要な検査のひとつです。