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- ドクターズインタビュー
医師になろうと思ったきっかけや
循環器内科医を目指された経緯を教えてください
父はずっとこの地で開業しているいわゆる町の頼れるお医者さんです。
父は消化器循環器内科が専門です。そんな父の姿を見ていて私も医師になりたいと思いこの道を志しました。父の時代は消化器循環器内科という1つの診療科がたくさんの病気を診ている時代でした。私は心臓に興味があり循環器内科に進みました。
秋田医院にはどのような病気の患者様が
来院されどのような思いを持って診療に
あたっておられるのですか?
会社の検診で引っかかったという方や、一般内科なので腹痛の方や風邪の方も来院します。専門が心臓なので胸が痛いとか動悸や高血圧などの患者様も来られます。また、私は循環器専門医、高血圧専門医でもありますので、心臓の手術後の患者様が病院から紹介で来られたりもします。本当に多種多様です。
患者様の症状が専門外の時はどのように対応しているのですか?
私の専門でわかる範囲は、全て私が出来うる限りの治療はしたいと思っています。
ただし、私の専門分野外の時には、必要があれば積極的にすぐに専門の先生に診てもらうようにしています。
だから問診や検査で病気を特定することが非常に大事になってきます。
患者様の声をしっかりと聞き、病気の検討をつけることが大切だと思っています。
訪問診療をされているとお伺いしましたが
どのようなものなのか詳しく
お教えいただけますか?
専門が心臓なので、ポータブルの心電図や採血で訪問診療でも外来診療と同じレベルの診察は可能な状態にしています。今後はポータブルの心エコーの導入も検討しており、自宅に居ながらでもより正確な診断をして病気の重症化を防ぎたいという思いがあります。
訪問看護と連携されているのですか?
当院の訪問診療は、訪問看護と連携し早期発見・早期治療につながっています。
例えば心不全はゆっくりと徐々に進行をしていく病気です。しかし、私の訪問診療は、月に2回という医療保険上の制約があります。併設の訪問看護ステーションの看護師のほうが訪問できる回数が多いので、事前に指示を出し状態の確認をしてきてもらっています。そのご様子を私に報告をもらい必要な処置をすみやかに行なったりしています。
地域医療で、専門医が治療するメリットは
なんでしょうか。
私は循環器の専門医です。しかし、心臓病だけを診ているわけではありません。普段は総合内科専門医としてあらゆる病気の診療にあたっています。訪問診療も同様あらゆる病気の治療をおこなっているのです。しかし、実際はやはり高齢の方は心不全を起こして亡くなる方が多いです。私は、積極的にできるところは専門性を持ちきちんと治療をしたいと思うのですが、ある程度の状態の場合は、治療を無理に進めることだけが医師のやるべきことではないのではないかと思っています。つまり心不全の緩和医療です。
心不全にも緩和医療があるのですか?
もう少し詳しくお伺いしても良いでしょうか。
心不全は、息苦しく、体内の酸素量も減るのでご本人は大変苦しい思いをされます。
人間苦しくないのが良いですよね。最近の心不全治療は非常に進歩しており、適切な治療により劇的な症状改善が見込める方がおられます。その一方で心不全入退院を繰り返される方もおられます。心不全は入退院を繰り返すほどに悪化していく病気です。通院できない患者さんには、在宅での訪問診療で心不全入院を未然に防ぐ事が重要です。しかし、それでも最終的には悪性腫瘍と同様に緩和医療を余儀なくされる方もおられます。
このような場合、当院では訪問看護ステーションも併設しており、訪問診療での心不全の緩和医療を積極的に取り入れています。
最後にお読みいただいた方や
患者様にメッセージをお願いします
最後までお読みいただきありがとうございました。私は、町医者なので地域の人が便利で住み慣れた町で楽しく健康に暮らせるように…そんな気持ちを持って診察にあたっています。訪問診療もやっていますので、なにかあったら私がすぐに駆けつける。そんな周りの“かかりつけ医”としてやっていきたいです。私は内科医なので、生活習慣病や、高血圧、心不全など専門性をもって治療にあたっています。積極的に“なんでも診ることができる町のお医者さん“としてご相談していただけたらと思います。